キッズドア東北では、日本財団様の助成を受け、昨年11月より不登校の中学生のための学習会「HOPPER」をスタートさせました。

合わせて「不登校に関する理解を深めること」「不登校支援団体・支援者同士が学びを深め合い連携を図ること」を目的に、不登校勉強会を定期的に開催することなりました。

この度、第一回勉強会を4月26日(月)キッズドア東北事務所(宮城県仙台市)にて開催しました。

「不登校の実態と支援のあり方について」と題し、みやぎネットワークから3団体をお招きして、講演とパネルディスカッションを行いました。

◆参加者

会場参加とオンライン参加、合わせて79名の方にお申し込みいただき、宮城県だけでなく、北海道・東京・千葉・大分など全国からご参加いただきました。
現在不登校支援に携わっていらっしゃる方、周囲に不登校児がいらっしゃる方、支援方法について学んでいる方・・さまざまな状況の方がいらっしゃいました。

勉強会参加の目的は、
 「自分自身の活動に活かせそうな支援・取り組みを知りたい」
 「宮城県の不登校の現状を把握したい」
 「学校以外で不登校生徒が頼れる組織の情報を知りたい」
 「子どもが不登校ぎみなので、何かヒントが欲しい」
など具体的な情報を求めている声が多く、不登校支援に対する関心の高さがうかがえました。

◆講演:ふとうこうカフェinせんだいみやぎ : 武山 理恵 様

 ―不登校は子どもの権利が守られていない人権問題だと理解してもらいたい。子どもに合った環境を用意できていない大人の「システムの問題」である。
 ― 学校や保護者が「義務教育」という言葉にとらわれてしまって、子どもを学校に縛り付けてしまっている現状がある。見方を変えていかなければならない。
 ― 子どもたちは、「たまたま住んでいる地域の学校に通わなければならない」「先生・友達がたまたま合わない」というだけで、学ぶ機会が大きく左右されてしまう。
 ― 選択肢が「学校」しかないと思っている先生・保護者が多いが、他の選択肢もあるということを知ってほしい。

◆活動紹介

・Social Academy 寺子屋:高橋 信行 様
・こども∞(むげん)感ぱにー:田中 雅子 様
・ふとうこうカフェinせんだいみやぎ:武山 理恵 様
・キッズドア東北事業部:對馬 良美

◆パネルディスカッション

・「ゲーム依存」について
 ― ゲームなど“不健全”と言われるものに依存してしまう場合、人間関係に何か問題がある場合もあるので、そこを解決していく必要がある
 ― やめさせようとすると余計に引きこもることもあるので、大人がゲームに興味を持って子どもから教えてもらったりするのもよいのでは
 ― 否定するのではなく、子どもの興味があることを理解しようとする姿勢も必要

・「目標設定」について
 ― 子どもたち自身が「自分で決めていいんだ」って感じることができると、驚くほどの勢いで学んでいく
 ― 目標を持つことより大人が子どもの特技や能力を信じることが大切
 ― 「普通学級で勉強がわからない」「友達とのコミュニケーションが取れない」等で苦しんでいるグレーゾーンの子もいるということも踏まえ、教育のシステムの見直しも必要

・「学校のシステム」について
 ― 変えるためにはいろいろな階層への働きかけが必要。親、子、政治・・どれも欠けてははならない。さまざまな人との協力が必要
 ― みやネットの活動を通して「まとまったら強い」と実感している。それぞれでは微力だが、団体でのネットワークだといろいろなところが動いてくれる
 ― 多くの人の力を合わせていく、大きな動きにしていく
 ― 常に今の在り方を考えていく必要がある
 ― 新しい学校を模索してモデルになることをやっていく

事後アンケートでは
 「(講師の方々が)東日本大震災後に宮城に来たという人が多くてびっくりした」
 「子ども自身が考え行動できる環境づくりを大人が整えていくことが大切である、と言ってくださり納得しました」
 「子どもの話を聞くというのは当たり前のようで、難しいこと。聞き古しているようで、新しい気がしました」
 「親向け座談会や学習支援に関する支援内容を情報提供したい」
などたくさんの感想が寄せられ、さまざまな気付きがあったことがわかりました。

第2回以降も日程が決まり次第お知らせしてまいりますので、ぜひたくさんの方にご参加いただきたいと思います。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。