「U-18東北次世代リーダー育成カンファレンス」は、東日本大震災発生直後より東北での支援活動を開始・継続してきたキッズドアが、これからの東北・日本を担う人材を育てていくことの必要性から2017年より始めたプログラムです。

今年は、「東北の高校生世代×素敵な大人たち」と題して、普段会うことができない素敵なゲストをお招きし、たくさん刺激を受けて将来を考えてほしいと思っています。

U18トークイベント第一回目のゲストは、ジャーナリストの堀潤さん

NHKを退職後、NPO法人8bitNews代表となり、また現在もレギュラーを多数抱え、情報発信を続けていらっしゃいます。
社会について、発信することについて、色んな疑問を質問できる、またとないチャンス。

「ストームトルーパー(スター・ウォーズに登場する銀河帝国軍の機動歩兵)が好きな理由は?」
「なぜNHKを辞めたんですか」

こんな質問にも丁寧に答えてくださいました。

堀さんは大学時代、プロパガンダ(特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動)の研究をしていたそうです。
第二次世界大戦中、ドイツでも日本でも恐ろしいプロパガンダが行われていました。
それによって、たくさんの罪のない人が虐殺されたり、戦死することになりました。

メディア・リテラシーの重要性を強く感じた堀さんは、日本のメディアを変えるためにNHKに入局しました。
既存のシステムを変えていこうという自由な視点と考えのもと、ツイッターを通して発言もしました。
そんな姿勢は多くの人に共感を受け、ネット上でも大きな話題となりました。
でも、自分の目指していた方向から逆方向に進んでいっているような気がして、
他の方法も色々試してみたかった、だからフリーの道を選んだのだそうです。

もともと価値観を人に決められるのが嫌で、リベラル(自由主義)な堀さん。

\名もなき戦士でも主人公になる!/
\社会にとって、国にとって、必要だから君がいるんだよ!/

そんな理由から「ストームトルーパー」が好きなんだそうです♪

トーク中盤では、「監視カメラはどこまで必要か」について考えてみました。
・秩序維持 vs 自由 どちらが良いか
・本当に抑止になっているのか
・悪用される危険はないか

そして「悪さ」についても一人一人が考えました。
法律を作る側が、支持を集めて新しい法律を作ってしまうこともありえます。
法律を作る人たちが悪い人だったらどうなるでしょうか?

続いて「あなたのYesは誰のYes?」という疑問も投げかけてくださいました。
「自分の意見として持っているYesな考え」は、もしかしたら他人からの擦り込みかもしれないということを気づかせてくれました。

後半では、一人の高校生が質問を投げかけた時、「大きな主語」「小さな主語」に気をつけて話をした方が良いとのアドバイスがありました。

「日本の教育は…」「最近の若者は…」「被災地では…」これらは、一体誰のことを言っているんでしょうか?
被災地と言っても色んな地域があり、そこに住む人々は職業も年代もバックグラウンドも違います。
そのため、言葉の受け取り方も、人によって変わってしまいます。
「A町のB駅前にある中華料理屋の店主の〇〇さんは…」
こう話したら、みんな納得するでしょう。
安易に「大きな主語」を使って話をすると、傷つけてしまう危険性があるということを教えていただきました。

「言葉の因数分解」をして、整理することが大切ということについてもお話してくださいました。
平和・優しさ・幸せ…などは、どのように定義したら良いでしょうか。
「平和」と言っても、戦争がない・平等・自由・安心、など様々な意見が出ました。
何気なく口にしている言葉でも、人によって言葉の受け取り方が違う可能性があります。
まずは棚卸しをして、ビジョンを明確にした上で計画を立てると良いことを教えていただきました。

最後に、お話してくださったのは「善」「正義」が主義になると危険だということ。
「原理主義」についての問題提起をしてくださいました。

「絶対にこうだ!」ではなく「果たしてそうなのか?」
常に自分に問いかけながら、大人になって行こうね!

終わった後は、みんな満足げな表情でした。
ほとんど面識のない高校生同士でしたが、お互いの考えていることを知って刺激を受けた様子。
「みんなちゃんと考えてて、すごい。」「負けてる気がした。」「もっとちゃんと考えなきゃなあ。」
そんな声も聞こえてきました。

ご多忙の中、「役に立てるなら!」と仙台まで飛んで来てくださった堀さん。
本当にありがとうございました!

さぁ、次の素敵なゲストは・・・楽しみにお待ちください。