今年もまた、3月11日が近づいてきました。

キッズドアは2011年4月末に初めて東北入りをし、6月に仙台市に仮設の事務所を置き、以来ずっと仙台市で活動を続けています。

震災から丸8年が過ぎようとしている今、「キッズドアさん、なぜ今も仙台にいるんですか?」と不思議がられることがあります。

今日は、なぜ私たちが仙台で頑張り続けるのか、その理由を、エミさん(仮名)という一人の生徒さんを通してお伝えしたいと思います。

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エミさんは、震災当時、家族と一緒に石巻に住んでいました。

ご両親はお勤めされており、3人兄弟で、賑やかに楽しく暮らしていました。

震災が起きた日、ご両親は仕事先、子どもたちはそれぞれの学校にいたため、その後数日間、家族の安否も分からない不安な日々を、各々が避難所で過ごしていました。幸運にも家族は全員無事で、数日後に再会することができましたが、エミさんは、目の前で人が流されたり亡くなっていく様子を目の当たりにしたことで精神的なショックを受け、頻繁なフラッシュバックに苦しむようになりました。

「これ以上石巻で生活するのは無理」と判断し、仙台に転居しました。しかし、その後も毎年、2月や3月にはエミさんは精神的に不安定になり、震災を思い出すたびに具合が悪くなって、学校を休むこともありました。
また、石巻と違い、仙台では皆、高校受験のために塾に通っていることを知ってご両親は驚きました。仙台に来た時にお母様はお仕事を辞めざるを得ず、他の兄弟の学費や家のローンもあります。塾代を捻出するのは難しい状況です。

そんな時にキッズドアを知り、エミさんはキッズドアの学習会に参加するようになりました。

初めてエミさんに会った時は、少し内向的で自分に自信がなさそうな印象を受けましたが、学習会に通い始めるとみるみるうちに顔つきが変わっていきました。たくさんのボランティアに出会い、刺激をたくさんもらったようでした。夏休みは大学生ボランティアと一緒に大学見学にも参加しました。

家から学習会までは自転車で30分、地下鉄で30分、往復1時間かかりますが、キッズドアが大好きになった彼女は週に何度も顔を出しました。

お母様のご心配は、3月の高校受験の時期が近づいてきたらフラッシュバックでまた具合が悪くなり入試に行けないのでは、ということでしたが、そのようなこともなく最後まで頑張りました。

現在は、高校に通いながら大学受験を目指して、キッズドアの学習会に通っています。たくさんの人に支えられ、精神的にもだいぶ強くなったと感じています。

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震災直後にはたくさんあった子ども支援の団体もどんどん減っていく中で、だからこそ、子どもたちに寂しい想いをさせないためにも、キッズドア東北の活動を続けていきたいと思います。一方、震災直後に比べ寄付や助成金などもだいぶ減ってしまいました。

この先もずっと東北で子どもたちに寄り添えるように、毎月一定の金額を継続的にご寄付いただく、「キッズドア東北マンスリーサポーター」という新たな寄付の形を作りました。

「あなたたちをずっと応援しているよ」というみなさまの暖かい声を、ご寄付を通じて、東北の子どもたちに届けたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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